突然良くあることなのですが、すっかり有職造花の制作が途切れてから三ヶ月が過ぎてしまいました。
ホームページのリニューアルを依頼して手間取っていたりしたけれど、ともかく完成に漕ぎ着けられたのだし、暖かくもなって裏打ち作業も始められそうだから、そろそろ重い腰を持ち上げようかと思っているうちに、四月の声を聞いてしまったというわけです。
しかし、以前から要望が多かった私の丸平雛コレクションのホームページを早急に持ちたくなって、その撮影やらにかまけたりしているうちに、とうとう四月の声を聞いてしまったのでした。
※追記　現在丸平雛コレクションのホームページは完成しております。

ま、以前スランプが二年間続いた時には、その間花の小枝一つ出来ませんでしたから、それに較べるまでもなく、制作出来なくなったのは怠け癖とも言うべき いつもの気まぐれなのです。
私には、京都丸平大木人形店大木平蔵作の雛コレクションがあり、何回か美術館での展覧会も催して来たのです。五月人形など四体を除いた殆どが丸平さんの雛で、その数５２体。何よりも丸平七世さんの特別な支援を得て作り上げられたコレクションですが、１２０年も丸平さんに眠っていた雛頭（ひながしら）に、織られてから80数年を経た生地で装束を仕立てたりと、いわば時空を超えて平成に生まれ出た雛たちというものなのです。
立ち上げられたらまたここに報告しますが、五月も近いことですし、とりあえず図抜けた名品の誉れ高い『馬上の大将』(高さ75cm)と『二番女雛立像』(高さ65cm)を載せてみます。

馬上の大将




二番女雛立像