月別アーカイブ

■ 近頃のこと

2023/05/22

喫茶カペー

先月は、藤の季節を先取りするように、柄杓(ひしゃく)に藤のひと枝とか、松に藤の平薬などなど、まさに藤の花の連作だったのです。 それらを全て仕上げた頃、ふと見上げた裏山の、鬱蒼と茂る木々の上に
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2023/04/16

菖蒲兜を作る

今でも皇室に男児が誕生すると、薄く削いだ檜を垂らして兜の錣(しころ)に見立てるなど、檜の素材を最大限に活かし、独特の様式で兜を模して仕立てた、檜兜(ひのきかぶと)という端午の有職飾りが誂えら
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2023/03/31

松に藤花の平薬を作る

横浜人形の家での展覧会も、入館者数の目標をクリア出来て終わられたとか。撤収作業に行って耳にすれば、やはり安心してしまいます。 有職造花など至極マイナーで、まさに絶滅危惧種どころか絶滅寸前以外
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2023/03/19

羽觴と花雛

上巳の節句には、曲水の宴(きょくすいのえん)という、雅な遊びがあります。 宮中や貴族の屋敷で陰暦3月3日に行われた年中行事の1つですが、庭園に設けた曲水に沿って、平安装束に身を包んだ参会者が
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2023/03/04

源氏枠御殿を飾る

雛の節句だからと、取り立てて雛飾りすることはないのですが、今年は仲間に出来た孫の初節句だというので、12年ぶりに源氏枠御殿を組み立てたのです。 源氏枠御殿とは、京都に伝わる総檜造りの屋根無し
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2023/02/28

春めく光に

何処より出たるものか蜘蛛の糸朝陽に浮きて光りて走る 暮らしの中で常にというのではないのですが、私は折につけ短歌を詠んで来ました。 日常の一瞬が、頭の中で短歌として浮かび上がった時に書き留めた
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2023/02/08

湯気立つ朝

江戸町内にある『つるや』という一膳飯屋の女料理人を主人公にした『みをつくし料理帖』という時代劇が、数年前NHKで二度に亘って放送されましたが、そこで度々、湯気が温かく印象的に映し出されていた
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2023/01/23

梅の花開く

凍えた朝、奥の間の廊下の雨戸を1枚だけ開けると、いつの間にやら裏の竹山に、白梅が数輪咲き始めていました。柔いだ蕾が解れるように、ほっこりと開いています。 梅の花のある有職飾りは、嶋台、掛け蓬
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2022/12/24

『当たり前』の話

もう遥か昔のことになりましたが、近所には中気(脳卒中)での寝たきり老人が、それこそ一軒置きくらいにも居ながら、ボケ老人(認知症)などというのは一人もいなかったのです。 陰気臭く薄暗い奥の部屋
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2022/12/21

横浜人形の家での有職造花展示

来年2月18日(土)~3月26日(日)に、横浜人形の家でひな人形展が開催される予定なのですが、そこに私の有職造花を飾りたいという話が舞い込んだのは、昨年7月の事でした。 最初私は、雛人形の展
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2022/12/01

口花と幣帛で作った草の薬玉

幣帛(へいはく)とは、時の天皇が伊勢神宮に奉献する、黒、白、赤、黄、緑という五色の絹布とか。 人生は思いがけない展開に恵まれるもので、それが私に辿り着いてくれたが故に、惜しげも無くそれだけで
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2022/11/30

宮古は彼方になりにけり

11/6、羽田11:55発で宮古島に向かい、翌日7日11:45宮古島発の飛行機で、お通夜と告別式を済ませて戻ったのです。 宮古島での体験が、私の人生を180°転換させてくれたという話は以前に
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2022/10/19

カメラが写すもの

カメラ付きの携帯が出来てから、その性能が進歩するほど撮影は携帯でばかりになりましたが、スマートフォンに替わってからは、それこそ何もかもの撮影がそれのみになってしまいました。 画像は鮮明になる
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2022/09/23

眠りに落ちる ─ 無邪気な安楽 ─

ふと目が覚めると、まだ夜中の1時過ぎだとかいう事が続いているのですが、そのまま眠れなくなるというのではなく、枕元に置いたスマホでメールを読み直したりしているうち、いつの間にかまた眠りに落ちて
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