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■ 近頃のこと

2014/07/25

桜の立ち木

ずっと桜立ち木を作っていたのです。
図らずも別の用途で撮った画像に、大まかな制作の順序が残されましたので紹介してみます。
最初の図には、型抜きされた桜の花と、鏝当てした花、そして萼が施されて並べたものが見えますが、それに蕾を混ぜたりしながら小さな枝にまとめたのが、次の図なのです。もちろん、花の1つずつに花粉を施した雄しべが付けられるのは、言うまでもありません。
この小枝や葉の小枝を何本か合わせ、自然木で組み立てた木組みに植え付けるまでにしてから、前後左右どこからでも見るに耐えるように植え付けて行ったのが、2枚の完成画像です。
幅80cm高さ48cm奥行50cmの立木になりましたが、花の植え付けは自然の成り立ちを厳守しなければなりません。そのため、前から見たらまるで目立たない場所にも花の塊を作ったりします。当然パーツは余分に必要になるのですが、立体を写しきれない画像だとさほどにも見えないでしょうけれど、これでも花が801、蕾が200、葉が280ほどあるのです。
根元の花びらは、花とは別に誂えて散らすのですが、まず花びら全部を手にして根元に投げ掛けてみては、自然の成り行きを重視してその位置に貼り付けるのです。
私はこうした立木には必ず何処かで遊ぶのです。
今回は、幹の裏に1輪だけ花を付けた葉っぱの小枝を植え付けてあるのですが、この1輪があるので、花数が801というわけです。

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