■ 近頃のこと
2025/08/07
先日、YouTubeに1960年代のフレンチ・ポップスやサンレモ音楽祭の受賞曲などが思い掛けなく見つけられて聴いてみたのです。 フランス・ギャル、シルヴィ・ヴァルタン、ボビー・ソロ、ウィルマ
2025/07/25
白百合作りから始まり、どうにか山百合を有職造花として完成出来た直後、焼けるような真夏の庭の緑の中に、鬼百合がツンと出て、鮮やかな朱色の花弁を大きく丸めて咲いているのが目に入ったのです。 山百
2025/07/18
その昔、田んぼの端にくねくねと通学路が通っていて、学校まで半分ほどの所にあった踏切の先は、両側が高い崖の切り立つところまで登る坂道で、それは山を削って通した新しい通学路だったのです。 切通し
2025/06/30
寄る年波の必然ならば受け入れてよいのでしょうし、受け入れなければならないのでしょうけれど、未だそれほどの高齢でもないので、時に途方に暮れてしまうのですが、この頃とみに何でも忘れてしまいます。
2025/05/31
ここ数日、雲はひたすら低く、雨も降り始めていますから、このまま梅雨に入るのでしょう。 梅雨入り時の雨に烟る緑といったら、四季の中で最も瑞々しい山野の息吹きに思うのですが、その少し前には、新し
2025/05/15
およそ30年前、右も左も分からずに足を踏み入れた有職造花制作の世界でしたが、やっと手に入れた刺繍糸はほんの数色。鏝(こて)といったら、ただ1本の一筋鏝だけしかなくて作ったのが、藤原定家十二ヶ
2025/04/25
4月10日を過ぎた辺りから、水田に耕作機が動き始めたと見れば、あっという間に耕され、水が張られ、あちこち田植えが済んでいるのです。 耕作機はそれこそとんでもない値段らしいのですが、人力ばかり
2025/03/31
早朝の車窓に流れる景色を見るともなしに眺めていると、山際の斜面が、緋毛氈を敷き詰めたように赤くなっているのです。 目を凝らせば、山の斜面に垂れて咲く大きな椿の木からの無数の落花が、根元を赤く
2025/02/28
有職造花は、御所を中心とした公家社会で発達した飾り物ですが、後年は豪商などの富裕層相手に商われて存続したのでしたから、そもそも庶民の環境に息づくには無理があったりするのです。 それを鼻にかけ
2025/01/27
昨年の今頃でしたか、黒漆塗りの花器に飾るのに、桃の花と菜の花の有職造花を作って欲しいという依頼があったのです。 更に毎月の季節の花をということにもなって、作った順序通りではないのですが、1月
2025/01/08
今年の元旦は、早朝6時半頃の電車で東京に向かったものですから、思い掛けず初日の出なるものを車中から見たのです。 たまたま、何が何でも行かなければならない用事が元朝だったというだけで、初日の出
2024/12/07
昨年11月に制作した、日本武尊ゆかりの霊験あらたかなアラカシ(粗樫)は、木の葉のみで有職飾りに成り立たせられた、貴重な体験だったように思います。 ただ、樫ばかりか雑木の葉は、本来包み込むよう
2024/12/04
私の丸平コレクションのうちでも1、2を争う水準の『馬上の大将』とは、20数年前の今頃に訪問した丸平大木人形店で、衝撃的な出会いをしたのでした。 どうしてそんな話になったのか、恐らく横尾さんと
2024/11/25
まんが日本昔ばなしを見ていると、よく旅人や物売りらが、歩きの足を休ませるために、大きな木の根元に腰を下ろして、炎天の日差しを避けるとか、小春日和の日向ぼっこにうたた寝をしてしまうというような