■ 近頃のこと
2018/07/23
テレビなどで熱中症の話題に事欠かない昨今ですが、それと認識もないまま、16歳当時の私も熱中症に倒れたのです。後輩の試合を監督代わりに行った炎天下から戻る際、激しい頭痛と吹き上げる嘔吐のために
2018/06/18
ふと気づけば、今月は伯母が亡くなった月なのです。もう34年が過ぎました。 伯母は16歳も離れた父の姉ですが、大正初期に末っ子の父が生まれて間もなく、父の父親が三十代で亡くなり、伯母が母親代わ
2018/06/09
リンが喉の炎症のために、何も食べなくなってしまったのです。血液検査では内臓などに異常が見られないので、とにかく呑み込めるようになりさえすればと、ステロイドの注射などを6日間続けても快方に向か
2018/05/22
2017/10/6の『近頃のこと』で、『幻の屏風』という記事を書いているのですが、いよいよその屏風を描き始めました。描き始めたといったところで、有職造花の手が空いて手持ち無沙汰になったのがそ
2018/05/10
清流の水面を覆うように繁って白い花を咲かせる梅花藻のことは、見学に行ってこられた方からの感嘆を載せた便りで知っていたのですが、私自身は一度も見たことがないのです。梅花藻を平薬に出来ないかとの
2018/04/27
仕事場をすっかり整理したら、快適で制作の手が止まりません。何しろ制作の邪魔をするのは、リン(猫)だけですから。リンとは日がな一日一緒にいるのですが、私が座る椅子を横取りしたがるのです。それで
2018/04/22
子供仕立ての三番叟人形の後ろに、松を描いた桐板を置いて、能舞台のように飾りたいとの依頼がありました。鏡板というのだそうですが、私も随分前に人形の能舞台を作ったことがあり、その時は焼失した江戸
2018/04/19
リン(猫)を玄関先でブラシをした後、必ず肩まで抱え上げて、高い位置から庭を眺めさせるのですが、それで私も、季節の変化を庭の様子から告げられたりしているのです。先日風の強い日に、そうやってリン
2018/03/24
何気なく、手近にあった骨董のカタログをはぐっていたら、江戸後期にとりわけ猿の名手として名高かったという森徂仙(1747~1821)という画家の掛け軸が出てきて、そのモチーフにとても興味を惹か
2018/03/07
殊更華やかな有職造花のみならず、その土台となる六角板や籐の環もが真紅の絹で包まれる『行(ぎょう)の薬玉』ですが、何故六角形なのかとか、どんな時どんな場所にどんな目的で掛けられた薬玉なのかとの
2018/02/09
水仙というと、裏山を越えて降りた斜面の道端に咲いた、明るい黄色の八重の花が真っ先に浮かぶのです。小学生の頃の話なのですが、その裏山は季節を問わず格好の遊び場でした。もちろんどの家もが山を所有
2018/02/03
正月となると、成田山境内に組まれた際物屋の屋台に、酉の市の熊手とも違った大きな縁起飾りが何とも賑やかに吊されるのです。遙かな昔となった小学校低学年の頃には既に、私はその縁起飾りにすっかり目を
2018/01/31
以前から私は、有職造花の中で最も華やかなのは『行の薬玉』ではないかと思っているのです。それ故に下品さや通俗さと紙一重でもあるでしょうし、制作する者のセンスが最も問われてしまう有職造花でもある
2017/12/25
落札することは滅多にないものの、年中覗いてはいるヤフーオークションに、丸平コレクションの尺三寸楽人にぴったりなサイズの琴が出たのです。私は雛道具の琴に殆ど興味がなかったのですが、その理由は何
2017/12/24
以前、お気に入りの図鑑にあったアオバズク(梟)があまりに可愛らしかったので木彫り彩色し、それでサクランボの平薬を作ったのですが、どうにも気に入らずに結局解体してしまい、アオバズクだけが残され