月別アーカイブ

■ 近頃のこと

2017/11/29

雛のおすべらかし

雛人形の女雛には、当たり前のように『おすべらかし(御垂髪)』という髪型が結われています。その髪型は、現在の皇室でも即位の礼とか十二単を着用する際の髪型なのですが、そもそも江戸後期に始まった髪
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2017/11/27

鹿を作る

リスを彫って以来、動物を木彫り彩色するのが面白くなってしまったのです。その楽しさというのは、そもそも今春十二支の面を作った時に知ったのでしたが、羊や馬、そして牛と作り続けるうちに、自分は動物
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2017/11/10

ウサギを作る

動物の木彫り彩色をする時、いつも参考にしながら惚れ惚れと眺めてしまう図鑑にある白うさぎも野うさぎも、それはそれは可愛らしく描かれているのです。先日、その図鑑の図によって初めてリスを木彫り彩色
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2017/10/28

リスを作る

どうにも気に入らずに青葉を引き抜いてしまったアオバズクとサクランボの平薬でしたが、せっかくフクロウを木彫り彩色したのだし、木組みも悪くないのだからと、別の花や野草などで何とか再生出来ないもの
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2017/10/21

瓶子の口花

私の丸平雛コレクションの二番親王立像は、女雛ですら足元から額まで60cmもある殆ど最大級のものです。雛飾りでは、男雛と女雛の間に三宝に載せた瓶子(へいし)を置くのが常なのですが、何しろ大きさ
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2017/10/10

出遅れたカマキリ

毎年今頃になると、まだ卵が産めるまでになれないまま、季節に取り残されてしまったようなカマキリが、日だまりの壁にポツンといるのを見つけるのです。まだ蝉が鳴いていたりするのですから、今頃ならば卵
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2017/10/06

幻の屏風

絵を描くことが苦痛で、そればかりはひたすら苦手意識から逃れられなかったのです。しかし、手助けで描いて来た檜扇や絵元結、櫛をはじめ、野鳥の彩色やらの積み重ねが功を奏したというのか、今春熱心な要
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2017/09/29

思い出のサルトリイバラ

今年の八月ときたら、割合あっさり過ぎて安堵していた梅雨が、真夏の時期になるなり、温存した力を加えてぶり返したが如くの雨続きだったのです。毎日毎日カビを培養しているかのような中途半端な暑さで、
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2017/09/21

鷺のそれから

思い掛けず居場所が見つかった沢蟹でしたが、残った鷺も何とか活かしたかったし、それも深秋の平薬にしたかったのです。インターネットで『深秋の風景』という画像を検索してみると、秋の花を中心に夥しい
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2017/09/16

沢蟹のそれから

使い用のない沢蟹をそのままにして、次は鷺を彫り始めたのです。直立してちょっと下を見ているポーズで出来上がった時、ほんの遊び心で鷺の前に沢蟹を置いてみたのですが、鷺に出くわして固まっている蟹の
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2017/09/07

蟹を作る

葛の平薬を作った時、満月に鎌を振り上げる設定で初めてカマキリを作ったのです。もちろん実物大ではないのですが、昆虫としては大きいカマキリながら、それでも前脚の関節の長さが数㎜ですから針金を曲げ
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2017/09/04

再度作った葛の平薬

私は葛の葉が大好きなのです。何しろ神武天皇が葛城で土蜘蛛を退治した際に用いたのが葛の網なのだそうで、神話にすら強さ逞しさの象徴のように登場するだけあって、木でも棒でも電柱を支える鉄線でも、蔓
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2017/08/10

『富貴の台』と『控え台』

一辺が7cmの三宝に盛るミニチュアの肴台のうち『富貴の台』と『控え台』の制作依頼があったのです。『婚礼の有職造花』で、肴台の種類や形態、役割を紹介しているのですが、今やこんな婚礼用具を知る方
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2017/07/30

職人仕事と『姨捨』後日談

梅雨が明けたかと思えば、早くも台風なのだとか。そのせいでしょうけれど、梅雨に逆戻りしたような湿気にほとほと閉口しています。このところ半月以上、料亭で使われる紅梅白梅の有職造花に掛かりきりだっ
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2017/07/07

夕顔を作る

夕顔の平薬を作ってみたいと思い始めたのは、もう6年ほども前になるのです。夕顔の花は朝顔と同じように思われがちでしょうけれど、花びらの下に細く長い筒があり、その先端にいきなり筒の直径の30倍に
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