月別アーカイブ

■ 近頃のこと

2019/04/08

臥したリン

他人のペット話など、人が見た夢の話を聞かされるようなもので、あらかたはどうでもよいものです。人と動物を同じ位置で語るのは、自分の子供に対する価値を、他人も同様に持って然るべきだとするほどの勘
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2019/03/23

私の七夕飾り

以前作った七夕飾りは、江戸期の京都で見られた七夕飾りを基本にした物でした。版本に見えるその七夕飾りは、長方形三色の紙を重ねて二つ折りした間に、また、正方形の紙を三角に折った間に梶の葉を挟み、
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2019/02/25

春は黄色の花に乗って

どうしたわけか、春先の花には黄色が多いのです。福寿草、水仙、蝋梅、万作、菜の花、連翹、タンポポ等々、あたかもその輝かしい色を指標にして、春が馬車に乗って近付いてくるように、それほど遥かに遠く
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2019/02/14

有職造花の醍醐味

『四季の平薬』の注文を受けたのですが、別に使う花に決まりがあるわけでもなく、せっかく制作依頼されたことですし、いわばオートクチュールなのですから、希望の花で作られた、世界で1つきりの平薬にさ
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2019/01/25

La speranza che delude semple!

昨年暮れに依頼されていた平薬制作を抱えていたものの、掛かりきりにならざるを得なかった要件に、2ヶ月も阻まれていたのです。それが何とか済んだものの、後に残ってしまった気持ちから直ぐに制作に入る
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2018/12/23

年の瀬に

今月に入った頃から、リンがまた治療食であるキャットフードを食べなくなってしまいました。結局、また鼻からカテーテルを入れて、直接胃に栄養剤を流し込んでいたのですが、幸い何とか食べてくれるように
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2018/11/27

ヒメジョオンの花束

ヒメジョオンは、野原や道端にひょろひょろと伸びて咲く質素な野草です。よりにもよって貧乏草などと別称されるものの、雑草の生い茂る中に、日陰も厭わず弱くも強くもない、瑞々しい黄緑色の茎を伸ばした
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2018/11/20

重陽節の菊籠(きくかご)

十一月霜月も下旬になって、いよいよ師走を目前にすれば、庭に乱れ咲く小菊の葉や花弁に枯れ色が混じり始めて、残菊の様相が日に日に深まっています。この春初めて作った花水木の葉が落ち尽くして、沢山の
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2018/11/19

鷹匠と桜橘平薬と

このところずっと、来春の雛展図録への執筆依頼やらに追われていたのですが、そこに十二世面庄作の子供頭を使って『鷹匠』の人形をとの珍しい依頼があり、私が両手と鞭、鷹を作ることになったのです。鷹匠
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2018/10/14

嗚呼、おすべらかし-雛の髪-

以前、女雛の髪型である『おすべらかし』の形があまりにも実際と違ってしまい、それが受け入れられなくなった私は、結局自分で髪結いをし始めた話を書いたことがありました。私の方法は、頭(かしら)に合
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2018/09/30

寒牡丹を作る

ずっと前、小道具の箒を一本だけ作るために、藁の卓上箒を買ったのです。ほんの一部だけ穂を切り取ったまま取っておいたのが出て来たのですが、束ねられた藁を広げてみたら、寒牡丹の霜除けやら雪除けやら
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2018/09/26

ハヤブサと松の平薬

あれほど忌々しいまでに、熱さと高湿攻撃の手を休めることのなかった今年の夏でしたが、いつの間に立ち去っていたのでしょう。このところの風は肌寒くすらあるほどで、庭は一気に秋の様相に変わりました。
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2018/09/15

神武天皇の金の鳶(とび)

私がコレクションする神武天皇の人形は、戦後間もなく六世大木平蔵が、十二世面庄の頭を使って制作したものです。背丈が二尺以上という大きな五月人形なのですが、これが丸平さんで作られた最後の神武天皇
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2018/08/15

童子の面を作る

このところ、能面のミニチュアを彫っていました。菊慈童を演じている、若い能役者の人形が付ける面(おもて)なのですが、尺二寸(額まで36㎝)という人形の面ですから、4×4.5㎝程の小さなものです
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2018/08/06

唐団扇に猛暑あれこれ

連日の猛暑には、ひたすら閉口するばかりです。私の仕事場は、天井がそれほど高くないせいなのか、居間などに比べて2℃ほど気温が高いのです。それでも京都などに比べたら3、4℃程も低いのですし、どう
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