月別アーカイブ

■ 近頃のこと

2016/06/28

若鮎と流水

白絹スガ糸一束を壁からぶら下げたままにしてあったのですが、毎日目にしているうち、それが飛沫散る瀧の白糸のように見え始めたものですから、束のままの白絹を流水に見立て、魚が遡る様の平薬でも出来な
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2016/06/03

山藤の立木

大きな藤棚の制作依頼があったのですが、ただでさえ工程に難儀な藤のことながら、藤の立木というのは作ったことがありませんでしたし、興味が勝って引き受けたのです。いつもの事ながら、最も厄介な問題は
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2016/05/24

la manma morta-亡くなった母が-

5月11日に日付が変わった1時39分、看護師がモルヒネ皮下注射の交換をした途端に、母の息はふっと止まったのです。苦しみもせず、神戸から最終の飛行機で駆けつけた孫の到着を待っていたかのように、
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2016/04/28

鉄線花を作る

庭に残る古井戸の向こうに、物心付いた時には既にあったように思うほどの昔から、鉄線(クレマチス)が毎年同じように薄紫の花をびっしりと咲かせてくれるのです。ですから私にとっては、その色も雄蕊も葉
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2016/04/25

黒き猫

私の作る平薬などの有職造花には、当たり前のように鳥や昆虫が付いて、何らかの物語性を持ったりするのですが、それは私が勝手に付けたり、設定したりしているからですし、勝手に付けられるのは、自作だか
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2016/03/29

白孔雀を作る

牡丹は『行の薬玉』や『四季の平薬』に欠かせない花ですから何度も作ってはいるのです。しかし、有職造花でも屈指の華麗さで仕上がる反面、ともすれば通俗に流れてしまう警戒心もあって、牡丹だけでの平薬
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2016/03/15

復古大和絵に描かれた薬玉の復元

古本のカタログに浮田一蕙という画家が描いた薬玉の掛け軸がありました。真の薬玉に属するものなのでしょうけれど、初めて見る形体のそれが中々面白く出来ていたのです。早速五月人形の専門家である友人に
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2016/03/07

介護のこと、冠制作のこと

奇跡的な生命力と医師に感嘆されながら、三週間に及んだ入院から、母は今回も無事に退院出来たのです。病室はいつもながらナースセンターの真ん前で、そこというのは目を放せない、手が掛かり続ける患者ば
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2016/02/05

菖蒲の蔓(あやめのかずら)

もう17年も前のことですが、親しくさせて頂いていた故花咲一男さんから、突然『菖蒲の蔓はご存じですか?』と尋ねられたのです。花咲さんが、ポーラ文化研究所発行『化粧文化』No.39 (H11.5
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2016/01/31

武官に挿頭花

本来どんな人形だったかのか分からないのを良いことに、こうしてみよう、こうもしてみようとのプランばかりが広がって行くのです。何しろ絶賛してし尽くせない程の十二世面庄頭の名品に、五世大木平蔵の胴
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2016/01/25

その後の武官立像

以前から依頼されていた四番御引直衣立像の手や持ち物などの小道具類を完成させてしまうなり、突然急ぎの注文が入った羽子板を仕上げながらも、ヤフオクで落とした武官に宝刀を持たせてみたくて、色々と寸
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2016/01/14

ヤフオクで落とした武官立像

日常から解放された暮れのこと、眠くて眠くてちょっと横になったものの、ヤフオクに丸平さんの雛でも出されていないか、寝入るまで久しぶりに覗いてみようと開いてみれば、そこには明らかに五世大木平蔵時
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2015/12/19

松竹梅の薬玉復元

以前、尺三寸の官女に持たせる五節句飾りとして、より上巳の節句に相応しい物をと探して辿り着いたのが、京都国立博物館所蔵の『四季景物文様振袖』にある貝籠の図案だったことは、それを復元した折りにこ
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2015/12/15

母の手

いつ寿命が尽きるか分からないような病状が続いている母ですが、大袈裟でなくその記憶維持はほんの10秒という認知症の上の発病でした。昔のことはそのまま覚えているのに、今現在を記憶することが出来ま
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2015/11/20

昆虫いろいろ-平薬の添え物-

昆虫を平薬に取り入れたのは『山吹』が最初だったでしょうか、テングチョウというのを山吹の上に飛ばしたのです。平薬に添える野鳥の木彫り彩色で参考にする『原色精密日本鳥類写生大図譜』で、ノゴマとい
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