月別アーカイブ

■ 近頃のこと

2021/04/04

幾度かの春は巡り来

いつの間にか、仕事場の前にある柿の木をはじめ、辛夷、木蓮、花水木、木犀から鉢植えの山茱萸やらまで、瑞々しい新芽が吹き出していました。 びっしりと花盛りだった木瓜はとうに散り始め、何種類もの水
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2021/03/09

無念続きの春先

昨年の5月、間口が148、奥行100、高さ85cmという、葉数3000枚もの巨大な橘の立木を作ったのですが、完成して気付けば、制作していた部屋のサッシを外してやっと外に出すことが出来たという
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2021/02/14

花咲く蜜柑を作る

私は酢を使った食べ物が大好きなのです。この世で最も好きな食べ物は?と聞かれたら、酢飯と答える程なのですから。 そのあらゆる寿司をはじめとして、小鯛の笹漬け、しめ鯖、真っ赤な酢だこ、酢の物等々
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2021/02/08

御引き直衣と真の薬玉

今月に入るなり、四寸程の小さな『真の薬玉』を作っていたのです。 先月は、何の狂い咲きか『真の薬玉』ばかり3つも仕上げたのですが、その流れといえばそうなのでしょう、4つ目は私の『丸平大木人形店
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2021/01/28

雪の木賊温泉と菜の花と

南会津の山奥にある木賊(とくさ)温泉には、もう30年も通っているのですが、今年は稀に見る大雪なのです。 去年まで2年ばかり雪が少なく、地元の方々からしたら顰蹙ものとは知りながら、大雪を眺めな
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2021/01/11

てんでしのぎ ─ 丸平雛コレクションの公開 ─

ずっと自宅とは別の場所に保管してあった私の丸平コレクションでしたが、中でも最も私ならではに育て続けたのが、背丈が60cmを超える二番という大きな雛を親王に据えた組物なのです。 下物と呼ばれる
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2020/12/14

志々島憧憬

全く、吸い寄せられるような偶然とは確かにあるもので、それこそ何らかの縁(えにし)というものかと思わざるを得ないのです。私にとって楠(クスノキ)は、きっとそんな存在なのでしょう。 小学校4年5
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2020/12/02

残菊

いつの間にやら、今年もあとひと月。 早くも16時には夕暮れが迫り、17時を待たずにすっかり陽も落ちて、寒さを伴った夕闇に包まれてしまうようになりました。日毎に冬の様相が深まり、庭の所々に自生
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2020/11/04

2つの取材と簪(かんざし)作り

長く制作をしていればこうした時期もあるものなのか、8月に内閣府発行の『Highlighting JAPAN』という、海外に日本文化を紹介するという冊子から取材があり、それが発行されたと思った
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2020/10/08

ツルウメモドキの平薬

久しぶりに、以前から制作に大きな助けが得られていた『原色精密日本鳥類写生大図譜』を開いてみると、エナガという野鳥の絵にツルウメモドキが描かれていたのです。それも、少しばかり色付いた青い葉をつ
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2020/09/30

真綿と河柳と

恥ずかしながら、ついこの間まで真綿とは弾けた綿の実から集めた、木綿綿とばかり思っていたのです。 先日、重陽節の菊の被綿(きせわた)を作れないかとの問い合わせがありました。赤や黄に真綿を染めた
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2020/09/24

Addio del passato―紅葉の平薬―

日に日に夕暮れが早くなり、庭の紫苑が沢山の小さな花を、長く伸びた茎の先端にアッという間に咲かせましたから、数本を手折って、便りを届けるように、彼岸の墓参で供えて来ました。 今年の夏といったら
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2020/09/01

夕顔夜顔

『柴田是真の植物図』という本を手に入れて、早速開いてみれば、輪の中に様々な植物が描かれていて、あたかも平薬の図案のようなのです。 これは、東京藝術大学が所蔵する、戦災で消失した明治宮殿内の千
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2020/08/04

垂れ葛を作る

私は葛が大好きなのです。 花や葉は言うまでもないのですが、最も惹かれるのは、巻き付く場所を失った蔓の先端が宙に浮いたまま、風に靡いたりしている光景なのです。 しかし、高速道路のフェンスであろ
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2020/07/17

五節句の平薬

料亭のお持たせを入れる袋に、モノクロで印刷するという図案を見せて頂いたのです。著名な博多人形師の息子さんに描いて貰ったとのことでした。 昔の『引き札』のような恵比寿さんが、五節句の花で飾った
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