月別アーカイブ

■ 近頃のこと

2020/07/17

五節句の平薬

料亭のお持たせを入れる袋に、モノクロで印刷するという図案を見せて頂いたのです。著名な博多人形師の息子さんに描いて貰ったとのことでした。 昔の『引き札』のような恵比寿さんが、五節句の花で飾った
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2020/07/08

蓮の活け花

先月はその半分ほども、黒漆塗りの桶に活ける桃と菜の花の有職造花制作に掛かりきりでいたのですが、今月に入って直ぐ、同じ花器に活ける蓮の花の有職造花を作ることになったのです。 水揚げをしない蓮の
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2020/06/29

花器と菜の花

ひょんとしたことから、黒漆塗りの花器1対を頂いてしまったのです。 桶の底から取手の先端まで60㎝という花器なのですが、木地である樽を作ったのは、人間国宝になられた中川清司という方だそうです。
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2020/06/06

竹に雀の嶋台

伊達政宗の紋所は、竹に雀なのだとか。左右2本の太い竹を内側に曲げて丸紋にした中に、2羽の雀が嘴(くちばし)をくっつけて飛ぶ家紋なのです。どういう意味なのか、向かって左側の雀が口を開けていて、
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2020/05/27

色紫陽花の平薬

2月始めに桜の平薬を2つ作ってから、3ヶ月半も平薬を作ることはなかったのです。 その間、桜の小枝、球形の桜橘から、菖蒲葉にヨモギの五月飾り。桃太郎が持つ旗の先端に付ける桃やら、吉備団子の入っ
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2020/05/25

橘の立木制作顛末

去年の6月頃だったでしょうか、ある団体から橘の立木を作れないかとの相談が入ったのです。 桜の立木ならば何度か依頼があって制作していますから、およそ意外なこともないのですが、橘には垣根も付けず
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2020/04/14

猫婆さん

『人生、下り坂最高!』というのは、NHKの番組で自転車旅を続けている、火野正平さんの言葉です。 そもそも、生活経済を維持するというのは、自転車で坂道を登っているようなもので、漕ぐのをやめれば
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2020/03/09

お伊勢詣と睡蓮の池造り

田舎に籠って、今日が何日やら何曜日やらも分からないような生活をしていると、コロナ騒ぎなどどこ吹く風。まるで無縁なままで過ごしていられます。 そもそも人混みというのが嫌で、先月末に親しい研究者
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2020/02/16

桜橘と朝顔と

節分飾りの制作を随分と楽しんだ後、珍しく垣根に植えた桜橘を作ったのです。 さる料亭で、雛の節句の設えに使っていた桜橘が、およそ誉められた物ではなかったのを見て、そんな水準のものを使って欲しく
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2020/02/02

節分の夜の灯

灯りの歴史を読むと、油を吸わせた芯で灯される明るさといったら、僅かに2ワット程度なのだそうです。 昔々私が小さい頃、家の便所にぼんやりと灯った電球が、確か4ワットだったと記憶するのですが、そ
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2020/01/20

早春の有職飾り

梅に鶯の平薬をとの要望から、直ぐに早春の平薬のイメージが涌き上がってしまったものですから、とにかく作りたくて堪らない気持ちを押さえきれずに出来てしまったのが『春鶯囀』でした。 ところが、要望
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2020/01/09

春鶯囀

私は古い日本映画が好きで、とりわけトーキーに入ってから1950年代まで、モノクロでの文芸作品が好きなのです。 幾つか以外の小津安二郎の作品は言わずもがなと言いながら、戦前の作品ならばそれより
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2020/01/06

節分飾りを作る

歌となるとまるっきり別なのですが、小さな頃から大声を出すことが苦手な私は、毎年の節分が憂鬱で堪らなかったのです。男だから豆まきをしなければならないというのも合点がいきませんでしたし、誰も居な
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2020/01/02

白い道と椿の下花

寿限無という落語に、『五劫の擦り切れ』という言葉が出てきます。五劫とは『1劫』の5倍のことで、そもそも昔の中国の時間の単位なのだそうです。 あるところに10㎞四方の巨岩があって、そこに100
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2019/12/10

竹と椿の平薬

あれこれ、悶々と煩雑に過ごしているうち、既に冬至が目前になっていました。庭のそこかしこに僅かずつある残菊も、霜焼けが加わった枯葉の中に、かつての花の色を残った花びらに留めたまま、寒さに抗うど
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