月別アーカイブ

■ 近頃のこと

2021/07/16

女郎花の庭

家の庭に、背丈ほども伸びた数十本の女郎花が、瑞々しく鮮やかな黄色の花を咲かせ始めました。花や形態は勿論のこと、何よりも咲いている風情から、私は女郎花にこそ、最も惹かれてしまうのです。 しかし
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2021/06/16

千載一遇の夏

以前、制作を断念したと書いた巨大な桜の立木制作なのですが、もう少し規模を縮小したものでも良いし、来年2月末の納品という、長い制作期間の設定でも作って貰えないだろうかと言われたのです。 立木の
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2021/06/05

徳川将軍の婚礼飾りを復元する

本来、それが無ければ結納や婚礼が成り立たないという『奈良蓬莱』なのですが、私のコレクションこそ、恐らく日本でたった一つの奈良蓬莱でしょう。 何しろ、幅120、奥行60、高さ172cmという巨
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2021/05/21

端午飾りと七夕飾りと

まだ5月も半ばを過ぎたばかりだというのに、まるで梅雨入りしたかのような雨が続いていました。 また、ただただ憂鬱で、忌々しいだけの季節の始まりです。 端午の節句と言えば、今では晴れ渡った空が五
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2021/05/07

誰がために蕗は茂れる

家には未だ、馬屋(まや)と呼ぶ、戦前には農耕馬も入れていた納屋が残っているのです。 今では、馬に代わって私の軽自動車が収まっていますが、その屋根に玄米やら小鳥の餌を撒いておくと、直ぐに雀や鳩
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2021/04/27

菖蒲と白蓮を作る

今月29日から飾りたいのだと、1辺が15cmの板に高さ30~45cmの菖蒲5本が、水辺に咲いているように植え付けた有職造花を5組作って欲しいという依頼があったのです。八ツ橋を渡した中に点在さ
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2021/04/04

幾度かの春は巡り来

いつの間にか、仕事場の前にある柿の木をはじめ、辛夷、木蓮、花水木、木犀から鉢植えの山茱萸やらまで、瑞々しい新芽が吹き出していました。 びっしりと花盛りだった木瓜はとうに散り始め、何種類もの水
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2021/03/09

無念続きの春先

昨年の5月、間口が148、奥行100、高さ85cmという、葉数3000枚もの巨大な橘の立木を作ったのですが、完成して気付けば、制作していた部屋のサッシを外してやっと外に出すことが出来たという
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2021/02/14

花咲く蜜柑を作る

私は酢を使った食べ物が大好きなのです。この世で最も好きな食べ物は?と聞かれたら、酢飯と答える程なのですから。 そのあらゆる寿司をはじめとして、小鯛の笹漬け、しめ鯖、真っ赤な酢だこ、酢の物等々
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2021/02/08

御引き直衣と真の薬玉

今月に入るなり、四寸程の小さな『真の薬玉』を作っていたのです。 先月は、何の狂い咲きか『真の薬玉』ばかり3つも仕上げたのですが、その流れといえばそうなのでしょう、4つ目は私の『丸平大木人形店
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2021/01/28

雪の木賊温泉と菜の花と

南会津の山奥にある木賊(とくさ)温泉には、もう30年も通っているのですが、今年は稀に見る大雪なのです。 去年まで2年ばかり雪が少なく、地元の方々からしたら顰蹙ものとは知りながら、大雪を眺めな
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2021/01/11

てんでしのぎ ─ 丸平雛コレクションの公開 ─

ずっと自宅とは別の場所に保管してあった私の丸平コレクションでしたが、中でも最も私ならではに育て続けたのが、背丈が60cmを超える二番という大きな雛を親王に据えた組物なのです。 下物と呼ばれる
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2020/12/14

志々島憧憬

全く、吸い寄せられるような偶然とは確かにあるもので、それこそ何らかの縁(えにし)というものかと思わざるを得ないのです。私にとって楠(クスノキ)は、きっとそんな存在なのでしょう。 小学校4年5
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2020/12/02

残菊

いつの間にやら、今年もあとひと月。 早くも16時には夕暮れが迫り、17時を待たずにすっかり陽も落ちて、寒さを伴った夕闇に包まれてしまうようになりました。日毎に冬の様相が深まり、庭の所々に自生
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2020/11/04

2つの取材と簪(かんざし)作り

長く制作をしていればこうした時期もあるものなのか、8月に内閣府発行の『Highlighting JAPAN』という、海外に日本文化を紹介するという冊子から取材があり、それが発行されたと思った
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