■ 近頃のこと
2017/04/09
『御所に伝わった粉本からの復元平薬』から、五月菖蒲の平薬制作の依頼がありました。そもそも私が一番最初に手掛けた平薬はこの図案からの復元で、11月の『枇杷』だったのです。図案は、御所に伝わって
2017/03/07
もう15年にもなるでしょうか、犬筥の絵付けをしてみないかと胡粉塗りまで終えた生地を二組送られてあったのです。実はそれより以前、横浜人形の家の絵はがきにあった犬筥をモデルにして、張り子の木型か
2017/02/16
前回書いた『近頃のこと』で、今まで作った有職造花や木彫り彩色を挙げたのを読んでくれた友人のコレクターが、藪柑子(ヤブコウジ)と三つ葉葵が抜けていると書いて来てくれたのです。木彫り彩色にも肝心
2017/01/25
早春と春とを分けて、五つの季節に咲く花々を有職造花に仕立てて来ましたが、数え上げてみると104種類ありました。 ◎早春:梅(白梅・紅梅・桃梅),オオイヌのフグリ,こぶし,スミレ,タンポポ,椿
2017/01/15
私の丸平コレクションは五世以降の雛が殆どで、五月人形はたった三点ばかりなのです。だからというべきか、コレクションが叶った五月物のうち『馬上の大将』と『武官(仮称:源三位頼政賜御剣)』は、丸平
2016/12/17
以前作った白孔雀と牡丹の平薬を引き取って下さった方から、孔雀と椿の平薬を作って欲しいと依頼があったのです。コレクションされている丸平雛立像の両脇に、孔雀の平薬を対にして飾りたいとのご希望でし
2016/12/17
少なくとも2015.8以降、メール・フォームに寄せられたメッセージが何らかの要因によって全く届いていなかったことが、一昨日判明致しました。寄せられた様々なご依頼なりを無視したことになってしま
2016/11/15
人形の頭(かしら)で、桐のおが屑を糊で練って型抜きされたものが土台にされるのを練頭(ねりがしら)といいますが、頭師と呼ばれる専門職人が、抜きん出た造形資質の上の熟練で、数多くの工程を延々と重
2016/11/10
何かを作りたい手が疼きながら、何も思い浮かばない手持ち無沙汰な時間を持て余すと、ともかく『原色精密日本鳥類写生大図譜』を開いて、そこに載っている野鳥から興味惹かれるものを探してみるのです。そ
2016/11/07
数年前から冬に惹かれ続けているのです。早起きしての掃除の時から、キリッと引き締まった大気に毎朝背筋を正されるよう思いますし、掃除を終えた三間続きの和室を見通すと、その様といったら他の季節では
2016/10/24
『梅椿鶯』という早春の平薬を作って気に入っていたものの、派手なゴテゴテさがどうにも耐え難くなって、先日とうとうバラしてしまったのです。最初から気に入っていい気になれているようなものは大概ダメ
2016/10/12
裏山の大きな椎の古木が若葉で眩しい頃になると、毎年『ホッホーッ、ズルットホーッ...ホッホーッ、ズルットホーッ』という独特の鳴き声が、夜毎その椎の木辺りから響き始めるのです。それはアオバズク
2016/10/06
有職造花は、どうしても現時点の季節のものを制作したいという気持ちが強いのです。しかしながら、秋とはどうにも相性が悪い私は、キビタキの木彫り彩色などとっくに出来上がっていながら、それを組み合わ
2016/09/20
今年の夏ときたら、もうとっくに初秋だというのに、未だ梅雨のようにジメジメとした天候続き。とうとう梅雨が明けずに秋口まで祟っているという始末ですから、よくよく閉口してしまいます。移住候補として
2016/08/29
そもそも私は、何よりもジトッとした湿気が大嫌いで、北海道に梅雨がないというのなら本気で移住しようかと考えたりする程なのです。本当に今年の夏の湿気といったら、8月に入ってからすらカラッと真夏ら