月別アーカイブ

■ 近頃のこと

2014/11/16

憑き物が落ちる

ちょうど一ヶ月程人形作りの真似事に専念していたのですが、三体が出来上がって数日は良い心持ちで眺めていたのです。それが昨夜、最後の仕上げとして作った小さなスミレの花を子どもの足もと植え付けてし
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2014/11/12

にわか人形師 3

三つの頭の内2体を仕立て、さて3体目をと思っても相応しい生地が有りません。そうしている内に、太い横縞文様に興味が湧き、ならば染めた絹を縫い合わせて文様にすれば良いと思い付いたのです。黄緑と薄
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2014/11/05

にわか人形師 2

足元から頭のてっぺんまで六寸弱(17.5cm)というサイズは、ぴったり3頭身半なのです。こうして小さな着物を縫ったり、パンツを作ったりしていると、最初は尺三寸の仕丁に絡めてみようとか計画して
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2014/10/21

にわか人形師

芸術の秋とは申せ、紅葉にすらさほどの興味を覚えない私ですから、秋たけなわになるほど何だか作りたい花も光景もなくなってしまい、有職造花の制作は止まらざるを得ない状態になっているのです。どうもこ
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2014/09/25

面庄頭の七変化

人形の頭(かしら)というのは、本来桐のおが屑を糊で錬って型抜きし、部分的に胡粉を置き上げて成形しては上塗りを重ね、目を切り出すとかしながら作り上げたのです。その面倒な行程の技術は、とても一朝
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2014/09/22

手に口ほどの-木彫談義-

お客様でもある人形コレクターの方が、ヤマナという今は絶えてしまった京都の木彫り馬職人の黒馬を手に入れられたのを機に、丸平さんで馬乗り白拍子(八寸)の人形を仕立てられたのですが、それがあまりに
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2014/09/16

依頼者とはいうものの

こうしたHPを立ち上げていると、注文の前段階としての問い合わせが舞い込みます。今は、参考までに大凡の値段の目安をトップページに記しているのですが、それが無かった旧HPの頃にはもっとあったので
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2014/09/08

朝顔の垣根

手持ちぶさたを良いことに作っていた白・紫・桃色の三色朝顔でしたが、垣根に仕立てて欲しいと要望があり、それも初挑戦だし面白いので作ってみたのです。土台の板は白木のまま、そこに垣根を作って朝顔を
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2014/09/01

レンゲの下草

昭和初期に制作された有職造花の下草に、レンゲ草らしきものが確かに写っているのだし、人形に付随させる下草としてスミレが作られているのだから、有職造花でレンゲ草が作られなかった筈は無いだろうとも
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2014/08/21

彩色の憂鬱

絵を描くのが苦手な私は、中でも彩色というのがまるで駄目で、だいたい隣にどんな色を置くか...というような、絵画で最も重要な事にも色が浮かんでこないのです。木彫りはそんなに大変な事と思わないの
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2014/08/12

辿り着いた八月の平薬復元

昨年から手掛けていた『書院懸物図』の復元ですが、どうやったら作れるのか、まるで制作のメドが立たない女郎花を題材にした七月の平薬以外、一つだけ後回しにしたままだったのが八月の平薬(萩に雁)なの
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2014/07/28

切子燈籠つれづれ

切子(キリコ)と呼ばれる盆燈籠が、実は御所の掛け物に発していたと教えられた時には随分と驚いたのです。だからこそ『有職造花の技法を心得た貴方にこそ、切子燈籠を作り置く任務がある』などと言われれ
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2014/07/25

桜の立ち木

ずっと桜立ち木を作っていたのです。図らずも別の用途で撮った画像に、大まかな制作の順序が残されましたので紹介してみます。最初の図には、型抜きされた桜の花と、鏝当てした花、そして萼が施されて並べ
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2014/06/20

偶然任せの偶然頼り

草の中に咲く昼顔を、直径20cmの桐板に作ったのですが、もっと草むらに埋もれるように咲く野の花の光景を作りたかったのです。葉の交差が一つの見せ場でしょうけれど、先ず必要なだけの雑草を単体とし
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2014/06/11

琳派の向日葵(ひまわり)

酒井抱一は江戸琳派の最高峰ですが、抱一の描く絵はそのまま有職造花の図案として使えるものが多いのです。琳派そのものが、様式の上に洗練された装飾美を見せる世界なのですから、それも当たり前と言うべ
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