■ 近頃のこと
2014/09/16
こうしたHPを立ち上げていると、注文の前段階としての問い合わせが舞い込みます。今は、参考までに大凡の値段の目安をトップページに記しているのですが、それが無かった旧HPの頃にはもっとあったので
2014/09/08
手持ちぶさたを良いことに作っていた白・紫・桃色の三色朝顔でしたが、垣根に仕立てて欲しいと要望があり、それも初挑戦だし面白いので作ってみたのです。土台の板は白木のまま、そこに垣根を作って朝顔を
2014/09/01
昭和初期に制作された有職造花の下草に、レンゲ草らしきものが確かに写っているのだし、人形に付随させる下草としてスミレが作られているのだから、有職造花でレンゲ草が作られなかった筈は無いだろうとも
2014/08/21
絵を描くのが苦手な私は、中でも彩色というのがまるで駄目で、だいたい隣にどんな色を置くか...というような、絵画で最も重要な事にも色が浮かんでこないのです。木彫りはそんなに大変な事と思わないの
2014/08/12
昨年から手掛けていた『書院懸物図』の復元ですが、どうやったら作れるのか、まるで制作のメドが立たない女郎花を題材にした七月の平薬以外、一つだけ後回しにしたままだったのが八月の平薬(萩に雁)なの
2014/07/28
切子(キリコ)と呼ばれる盆燈籠が、実は御所の掛け物に発していたと教えられた時には随分と驚いたのです。だからこそ『有職造花の技法を心得た貴方にこそ、切子燈籠を作り置く任務がある』などと言われれ
2014/07/25
ずっと桜立ち木を作っていたのです。図らずも別の用途で撮った画像に、大まかな制作の順序が残されましたので紹介してみます。最初の図には、型抜きされた桜の花と、鏝当てした花、そして萼が施されて並べ
2014/06/20
草の中に咲く昼顔を、直径20cmの桐板に作ったのですが、もっと草むらに埋もれるように咲く野の花の光景を作りたかったのです。葉の交差が一つの見せ場でしょうけれど、先ず必要なだけの雑草を単体とし
2014/06/11
酒井抱一は江戸琳派の最高峰ですが、抱一の描く絵はそのまま有職造花の図案として使えるものが多いのです。琳派そのものが、様式の上に洗練された装飾美を見せる世界なのですから、それも当たり前と言うべ
2014/06/06
合歓の花が出来てから、次は草むらに咲く昼顔をと考えていたものの、猫じゃらしにする毛虫のような種子の部分が、考えていた方法では上手く出来ないのです。通常はモールを使ったりするのでしょうが、創作
2014/06/03
近頃の私は、季節季節の瞬間に触発されて制作しているのです。そうした触発によって、自然に突き動かされて出来たような有職造花こそが、どんなに下手くそであろうと、自分の本領には違いないと思っていま
2014/05/29
小学校の通学途中に咲いた黄菖蒲は、小さな用水池の水際にあったのです。鮮やかな黄色は場違いなほどで、どの花の黄色にも属さないような独特の質感に見えました。花自体が、通俗と稀少の境目をぎりぎり綱
2014/05/26
『遅春』という題名で、葉桜の根元の様を平薬に作るつもりが、すっかり化けてしまいました。最初には確かに完成イメージがあっても、パーツを作って直径一尺の輪に構成してゆく内に、この方が面白いという
2014/05/21
まごまごしているうち、六月も目前になってしまいました。季節はすっかり初夏に変わろうとしています。今少し前の季節といったら、山々に生い茂る新緑はそれだけでも美しく瑞々しいのに、それが雨に濡れて
2014/05/16
私の『丸平コレクション(https://maruhei.oki-suju.com/)』にある、御引直衣立像の女雛に持たせる菖蒲を作ってみました。 先代六世大木平蔵の制作によるこの立像は、装束