月別アーカイブ

■ 近頃のこと

2022/03/31

柳花に鶯の平薬を

藤原定家が詠んだ十二ヶ月の花と鳥の歌による図案だといいながら、今に残る少なくとも2種類の平薬図案の一月が、柳ではなく松竹梅だったことから、歌の通りの柳の花の平薬制作を思い立った経緯を前回に書
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2022/03/26

胸膨らむ瓢箪から駒

ここ数日、『書院懸物図』という版本にある、1月松竹梅平薬の復元に再挑戦していました。 前にも書いているのですが、もう20年近く前、古本のカタログに『書院懸物図』という江戸期の版本が出たのです
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2022/03/11

運ばれる話

手を加えては、また手を加える修正や追加を重ねながら、紫外線をシャッタアウトした状態で保管していた染井吉野立木でしたが、先日やっと引き取られて行きました。 1200kmほど遠方から、車で取りに
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2022/02/26

雀や雀

ポツポツと依頼が届く度に、直ぐに制作に取り掛かって、それをこなすという日々が続いています。 制作も仕上がりも充実していればいるほど、あまりにもあっという間に一日が過ぎてしまうのですが、その要
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2022/01/11

朝ドラと杜甫詩と

1月も中旬に入り、松を檜で間に合わせた、俄仕立ての正月玄関飾りを見ながら、松の内というのは何時までだったかと、他人事のように思っているのです。 今放送されているNHK朝ドラ『カムカムエヴリバ
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2021/12/28

〆は七夕花扇

いつの間にか、今年も数日を残すだけになってしまいました。 染井吉野の立ち木を作り終えてから、以後の制作はいつでもそれが最後の一作で、私の到達点とされて然るべきものを作って行かなければと思うよ
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2021/12/10

虎・寅・トラ~

いつの間にか、もう4年半も前のことになっていましたが、丸平さんに残っていた十二世面庄の頭を使って、本狂い八寸という四頭身程の子供大名を誂えたいという方のお世話をしたことがあったのです。 その
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2021/12/03

琴爪滑稽譚

知らないものを調べないままにすると、実に滑稽を産むものです。 先日、有職造花制作について問い合わせ頂いた方は、『近頃のこと』を全部読まれたとのことでした。 ちょうど4年前の12月、雛道具は全
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2021/11/24

染井吉野立木の完成

長い葛藤と躊躇を越えて、6月6日から制作を開始した巨大な染井吉野立ち木でしたが、5ヶ月を経て漸く完成に漕ぎ着けられたのです。出来てしまえば、最初の尻込みも、膨大な下仕事に明け暮れた4ヶ月余も
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2021/11/18

里帰りした雛頭

数年前、明治時代に制作されたらしい雛頭1つを、福井のコレクターの方にお譲りした事があったのです。或いは、交換だったのかもしれません。 その頭(かしら)は、コレクションの中でも重要な雛に使われ
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2021/10/29

FAZIOLI、FAZIOLI、FAZIOLI!

5年ごとにワルシャワで催される、ショパン国際ピアノコンクールには、毎回鮮烈な刺激と感銘を受けてしまいます。 それだけセンセーショナルな才能が登場するからなのでしょうけれど、私の興味の殆どは、
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2021/10/22

ときめかない時を迎える

さすがに秋の夕暮れになったのでしょう、薄暗くなってきたと思えば、あっという間に陽が落ちています。 沖縄の宮古島で、長く親しくさせて頂いていた具志堅善徳さんは、砂糖キビ農業の傍ら、数頭の牛を養
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2021/10/10

染井吉野の木組み始まる

4ヶ月に亘る下仕事の積み重ねを経て、いよいよ木組みの開始です。 主軸になる幹がなかなか見つからず、随分遠方の造園業の知人も頼ってみたりしたのですが、結局家の裏にある竹山の梅から、屋根に掛かろ
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2021/09/19

秋彼岸

9月に入るなり、梅雨のように陽射しの見えない天候続き。気温も下がっては、残暑らしい残暑もなく、このまま本格的な秋に入るようです。 あれほど、暑さや湿度の夏が忌々しいと、恨み言ばかりでいたとい
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2021/08/15

盂蘭盆あれこれ

数日前からの雨で、お盆も台無しでした。 毎年、私が盆棚を設えるのですが、今年は提灯などいくつも飾らず、簡素に済ませてしまいました。数日前に1人で墓掃除に行き、たっぷり水を使って、石やら墓誌や
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